北里大学メディカルセンターで、新救急車のお披露目式

~21年間走り続けた救急車を更新へ 叡智で守る地域の命~

北本市西部地区にある救急医療機関「北里大学メディカルセンター」で、ケガをした人や急病の人を医療施設まで迅速かつ安全に搬送するために使用する救急車が、クラウドファンディング(CF)で集まった浄財を原資にして更新されることとなり、4月下旬に同センターで開かれた、新しい救急車のお披露目式に、私も出席してきました。

式典には、阿古潤哉病院長ら同センター関係者のほか、CFに協力するなどした市民らが出席。阿古病院長は「新たな救急車は、地域の共有財産です」と、導入の意義を述べました。

 同センターがこれまで使用してきた救急車は、導入から21年が経過したことに伴って老朽化が激しく、安全な搬送が困難になる懸念があったそうです。一方で、近年は物価高や人件費、光熱費の高騰が深刻で、十分な財源確保が困難な状況にあり、救急車更新に当たり、CFに取り組むことを決断したそうです。

 同センターによると、2,300万円を目標として呼び掛けたCFに、一般市民や企業・団体の代表ら計673人から、目標を大きく上回る3,342万767円が集まりました。目標額を超えたことで、次なる挑戦としていた「電動ストレッチャーの導入」も実現したそうです。従来のストレッチャーは手動式で、患者を車内に持ち上げる際に物理的に大きな力を要するため、救命活動を担う救急士や災害派遣医療チーム(通称DMAT)の隊員らの大きな負担となっていましたが、ボタン一つで患者を昇降できる電動式の導入で、負担軽減効果も大きく、誰もが患者を安全に搬送できる体制が整ったそうです。

 同センターは開院から36年間、地域医療の中核病院として、年間約4,800件の救急搬送を担うなど、24時間体制の「断らない救急」を目指して、地域医療を支え続けています。救急科・脳神経外科の田村智副部長は「地域の命を守る初期対応に、これからも全力で取り組んでいきたい」と決意を新たにしていました。  私自身、県議会議員として、地域や診療科の偏在が深刻な医療問題に取り組んでおり、これからも、地域の急性期医療や災害医療を守るべく、県や国と連携して、地域の不安解消に努めていく考えです。