こども食堂を支援する新たな取り組みを視察

北本市内で、こどもたちの居場所づくりなどを目的に運営されている「こども食堂」を支援する、新たなプロジェクトが始動し、先日、その先進的な取り組みを視察してきました。

埼玉りそな銀行北本支店(以下りそな)、埼玉県学校給食会(同給食会)、北本市社会福祉協議会(同社協)の、北本市内を中心に活動する異業種の3団体が連携して「食の循環プロジェクト」を企画。今年5月にセレモニーを開催して、活動が始まり、協働して「こども食堂」に食材を寄付するなどしています。

具体的な役割分担は、学校給食の食材を卸している給食会が、自らのところで保管する食材を無償で提供。社協は、食材保管用の大型冷凍庫を用意し、冷凍庫の置き場として、りそなが支店内の一角を貸し出しています。給食会は、自らが仕入れた食材のうち、賞味期限が近いものなどを提供。こうした取り組みで、食品ロスを削減するとともに、子どもたちの健やかな成長を支える、持続可能な資源循環モデルを構築したいとのことです。

社協によると現在、食材提供を受けている団体は5つほど。私が視察でうかがった日は、北本、鴻巣の両自治体を活動エリアとする「ひなとま食堂」が、北本市内の複合商業施設にキッチンカーを持ち込んで、提供を受けた食材で夕飯(天丼やみそ汁など)を作り、親子連れらに格安でふるまっていました。おかわりをする子どももいて、みな「お腹いっぱい」と大満足の様子でした。ひなとま食堂の田中代表は「食材を安定的、継続的にどう確保していくかが大きな課題であり、支援はありがたい」と話していました。

同プロジェクトの特徴は大きく3つあり❶食品ロスの削減❷子ども支援の強化❸地域連携モデルの構築です。近年、「こどもの貧困」が問題になり、生まれ育った環境によって、多くの家庭では当たり前の生活環境が得られない子どもがいるとされています。こうした貧困は次世代にも連鎖する懸念が指摘されており、その連鎖を断ち切るためにも、同プロジェクトを支援していきたいと考えています。